2014年 08月 18日
キュー王立植物園① 大英帝国の栄華を示す植物園
世界遺産のキュー王立植物園(愛称「キュー・ガーデンズ」)です。開園5分前、もちろん一番のり!まだ開いていません(笑)。えっ、植物園が世界遺産になるの?と驚く人もいると思いますが、1759年に創建され、大英帝国の栄華の下、世界各地から集められた植物は4万種、東京ドーム28個分の132万㎡の敷地を誇る世界最大級の植物園なのです。イングリッシュガーデンのバックボーンがここに!!
9:30 門が開きました。その時、「お腹痛いよ~!」としゃがみ込む息子。フライトの疲れでしょうか、車いすを借りて回ります。入口からまっすぐ歩くとオレンジ色の建物が見えてきました。1631年建造のキュー・パレス、園内で最も古い建物です。もとは王室の領地で、18世紀にジョージ3世の母が薬草園を作ったことが起源。庭園造りは上流階級のたしなみで、王は子どもたちに庭作りを教えたそう。
あちこちから噴き出すスプリンクラーの水が朝の光を浴びて輝き、草花が気持ち良さそう。ふと、園内の木に目をやると、すべて種類が違う!!(←)これは、アルゼンチンとチリ原産のモンキー・パズル!複雑に湾曲した松の枝が特徴で、サルでさえ困惑するだろうとこの名前が付きました。近くで見ると、コップを洗うたわしのような枝。1795年にイングランドにもたらされました。
(→)傘のように天を覆う木は、南ヨーロッパ原産のストーン・パイン。特に、南スペインやイタリアなどの地中海側に見られます。19世紀中ごろにもたらされました。キュー・ガーデンズと言えば、温室が有名ですが、園内の木々にもこだわりがあったのですね。これは奥が深そうです。期待が高まり、温室へと向かいました。
<美智代のワンポイント>
園内は広いので、キュー・エクスプローラーが走っており、主要なポイントに運んでくれる1日券を販売しています。しかし、運行開始は11時とのこと。「今なら歩いて回った方が早いよ!」と言われ、結局、購入しませんでした。まあ、いろんな木々を見て歩くのもいいものです。それにしても、スタートが遅い国です。