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美智代の世界遺産紀行 ~目指せ500ヵ所!~ 京都在住の世界遺産研究家です。訪れた世界遺産は54ヵ国、412ヵ所。家族で旅した体験談を詳細にリポートします。

モスタル② 息をのむ!20mのダイビング

モスタル② 息をのむ!20mのダイビング_f0019856_940389.gif内戦のイメージが強いモスタルですが、そんな気持ちとは裏腹に、橋では軽快な音楽が流れ、海パン姿の若者が欄干を行ったり来たり…。小さな籠をもち、チップを集めているようでした。何が起こるのか?と様子を見ていると、黒い水着に身を包んだ男性が現れ、息を整え、手を広げて、ピョーン!と飛び降りました。一瞬でしたが、空中にふわりと浮かんでいるよう、そして、バッシャン!周囲から拍手喝采が起こりました。モスタル② 息をのむ!20mのダイビング_f0019856_945733.jpg2009年政府統計局の発表によると、失業率は24.8%、若者はもっと高いと言います。「世界遺産になると観光開発が進む」と批判する人がいますが、観光地になることによって、仕事が生まれ、そこから人々の生活が復活する。そういう役割もあるのです。
とは言え、2回目の飛び込みを散策しながら待っていましたが、水着姿の男性がうろうろしているものの、4時間近くたっても飛び込みませんでした。一度でも見られたら、ラッキーなのかも…? 息子との記念写真をお願いすると、難なくOK。一見、怖そうですが、気さくな若者でした(↑)。
<美智代の豆知識> 飛び込み大会 
毎年夏に「飛び込み大会」が開かれます。400年の歴史があるという伝統行事で、内戦前はムスリム人、セルビア人、クロアチア人が参加して、和気あいあい行われていました。内戦後、橋の復活とともに再開されましたが、クロアチア人選手の姿はほとんどないと言います。この橋が、本当の意味で平和の架け橋になることを祈っています。
◆モスタル旧市街の古橋地区(2005年登録)◆
by micho7E | 2011-10-23 09:39 | ボスニア・ヘルツェゴビナ