2011年 10月 11日
コトル③ 聖トリプン大聖堂、2度の地震から復活!
それは中に入ると分かります。外の喧騒とは対照的に静かな内部。シンプルな薄オレンジの壁に光が入り、温かい印象です。その壁にフレスコ画の一部が残っていることも見逃しませんでした。
1667年と1979年の地震で、大きな被害を受けました。そこに'91~93年の内戦が追い打ちをかけ、'79年の世界遺産登録と同時に'03年まで危機遺産に登録されました。この壁全体にこの絵が描かれていたとしたら、何と華々しいだろうと想像すると、そんな苦難を乗り越えてきた勲章みたいに見えました。
◆コトルの自然と文化‐歴史地域(1979年登録)◆
<美智代の豆知識> 宗教の交差点
コトルは目の前の海から伝わったローマ・カトリック教と背後の山を越えて伝わった東方正教会の交わるところ。この聖ルカ教会は後者のうちセルビア正教会に属しています。創建は1195年、建物は小さいですが、全面がイコンで覆われたイコノスタシスが見事でした。