美智代の世界遺産紀行 ~400ヵ所達成!~ 京都在住の世界遺産研究家です。訪れた世界遺産は50ヵ国以上、400ヵ所。家族で旅した体験談を詳細にリポートします。

済州島①万丈窟(マンジャングル)、溶岩が造った巨大洞窟

f0019856_21221437.gif済州島は、約120万年前に始まった火山活動でできた島。東西73km、南北31kmの楕円形で、島の約10%が世界遺産です。その要素の一つは、溶岩洞窟。噴火の際、溶岩が山や大地をくり抜き、流れた跡を示す洞窟で、5ヵ所のうち唯一公開されているのが、万丈窟(マンジャングル)。全長7.4kmのうち1kmを見学できます。

f0019856_8425566.gif入り口付近は、洞窟から吹き上がる冷気のため、地上とは植生の違うジャングルのような植物が覆い茂っていました。冒険心をくすぐります。内部はヒンヤリと冷たく、両側の壁に流線を描きながらゆっくりとカーブしています。これが、溶岩流線。溶岩は次第に量が減り、低くなっていったので、様々な線がグラデーションになって残っていました。

f0019856_2121674.gif足元は、ドロドロの溶岩がそのまま固まったみたい。凸凹があり、水溜りもあるので、滑らないよう注意しながら歩きます。しばらく歩くと、天井が低くなっていました。洞窟は広くなったり、狭くなったりを繰り返します。

f0019856_21264640.gif溶岩の熱で天井の表面が溶け、小さい突起状に固まった状態を溶岩鍾乳と言います。触ってみると、表面が銅版のようにツルツルしていました。先端部分では水滴がふくらみ、しょっちゅう首筋に落ちてきて、「つめた~い!」。

f0019856_2128345.gif洞窟内では、天井からの落石が溶岩に流され残った溶岩漂石がゴロゴロしています。これもその一つ。溶岩漂石に溶岩が付着し、カメの形に似ているため、「カメ岩」と名付けられていました。それだけではありません!何と、この岩は済州島の形そのものなのです。中央の突起は、島のシンボル、漢拏山(ハルラサン)。右端には城山日出峰もあり、ジオラマみたい!

f0019856_2129259.gif歩き始めて1時間半後、やっと折り返し地点に到着しました。クライマックスは、世界一の規模を誇る溶岩石柱!高さ7.6mです。溶岩が流れ落ち、周囲に伸びていった様子のままにフリーズしていました。その巨大さと力強さに目を見張りました。ここまで歩かせるだけのことはあります。帰りは足早に30分ほどで戻りました。初めてみた溶岩洞窟。成り立ちが細かく分かり、溶岩の博物館のようでした。
◆済州火山島と溶岩洞窟群(2007年登録)◆
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by micho7e | 2010-05-22 10:51 | 韓国(済州島/ソウルなど)