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2013年 12月 23日
レーロース⑧ 鉱山労働の痕跡が山積みに!(ノルウェー)
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f0019856_22363098.jpg15:00 通りを抜けるとドデ~ンと立ちはだかる黒い山。突然、息子が走りだし、登り始めました。でも、足を一歩進めるごとに、次々と砂が落ちてきて、なかなか上に到達できません。地面をよ~く見ると、それは砂ではなく、精錬所から出た銅のカスでした!表面がテカテカして、丸く穴が開いたものや、波のような線が入ったものなど大きさも形も様々。
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f0019856_2246060.jpg中には、大人の手のひらくらいのものもあり、精錬所が稼働していた頃の面影が偲ばれます。町の景色をもすっかり変えてしまった鉱山とは、いかに凄いものであったかと思いました。そして、今はここが展望台となり、町を眺めることができます。鉱山と町は一体だったのです!日本の世界史には出てきませんが、この国ではそれだけ重要な歴史を背負っている場所だからこそ、1980年に世界遺産になったのですね。
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2歳の娘が、「宝石みた~い♪」と言って、ハート形のカスを探し始めました。
私もそれをお手伝いしながら、橋を渡って精錬所の博物館に行きました。
◆レーロース鉱山都市とその周辺(1980,2010年登録)◆
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by micho7E | 2013-12-23 22:33 | ノルウェー
2010年 08月 15日
ヴェルラ① 自然に調和した赤煉瓦の工場 (フィンランド)
f0019856_17224047.gifコウヴォラから北へ約30km、森と川の景観に調和する赤レンガの建物がありました。
ヴェルラ砕木・板紙工場です。1872年に建設され、2度の火災にあいましたが、1890年代に再建。国土の70%が森というフィンランドでは19~20世紀初頭にかけて製材業や製紙業が発展し、国の輸出品の75%以上を占めました。その時代を伝える唯一の世界遺産です。

f0019856_17245144.gif1964年に操業を終え、現在は博物館。日本ではあまり知られていませんが、駐車場はいっぱいで、結構、人気があるよう。(←)チケットオフィスに行くと、ちょうど午後1時のガイドツアーが始まったばかりだったので、2時のツアーを予約して、周囲を散策することにしました。

f0019856_1730185.gif世界遺産に登録されているのは、ツアーで見学する砕木パルプ工場と木材乾燥場の他、木材倉庫や納屋など7つの建物。(→)木造の赤い建物も多く、緑に映えます。最盛期の工場の様子を物語る展示があったり、お土産屋さんも入っていました。

f0019856_17322826.gif川岸まで続く線路は、丸太を運ぶためのもの。水力発電施設もあり、これらがフル稼動していた当時が偲ばれました。

f0019856_17351144.gifもちろん、カフェもありますので、ここで昼食をとりました。スモークサーモン、ハムのサンドイッチ、息子は大きなドーナツです(合計10.60ユーロ)。ライ麦パンがパサパサでしたが、木陰で食べると気持ちがよいですね。さぁ、ガイドツアーが始まります。
◆ヴェルラ砕木・板紙工場(1994年登録)◆ →地図
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by micho7e | 2010-08-15 16:56 | フィンランド
2009年 08月 10日
キンデルダイク① 5年ぶりに会えた青空と風車 (オランダ)
f0019856_182234100.gif国土の1/4が海抜0mより低いオランダ。水をかき出して洪水を防ぎ、干拓地を作るため、風車が使われました。最盛期には1万基ありましたが、蒸気や電気が登場し、数を減らしていきました。
アントワープから車で1時間20分。キンデルダイクは、唯一、まとまって風車が残っている場所です。 →地図
f0019856_18395425.gifその数19基。(→)図のように配置され、排水します。青空に映えた風車は念願でした。というのも、2004年2月に訪れた時は、曇り空、強風、枯れ草で寒々した景色でした。今回は、そのリベンジ。しかし、この日も厚い雲に覆われていたのです。よほどついていないとあきらめかけた時、青空が顔を出したのです。時計を見ると、午後5時7分。見学できる風車は午後5時半まで。猛ダッシュで風車へと向かったのです。 (後編へつづく
※赤い矢印は見学ルート。上の写真は風車奥の黄色い矢印の位置から撮りました(↑)。
◆キンデルダイク-エルスハウトの風車群(1997年登録)◆
<世界遺産短歌>
    青空に広げた風車のびのびと キンデルダイク 5年後の夏

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by micho7e | 2009-08-10 20:03 | オランダ
2009年 07月 27日
中央運河② 100年前の水力式リフトを体験 (ベルギー)
f0019856_14255362.gifドイツとフランスを結んでいる中央運河。そのうち、ラ・ルヴィエールとル・ルー間の7kmには、1917年に完成した4つの閘門(こうもん)があります。上下のリフトはピストンでつながっていて、高い方に水を加えると、低い方が押し上げられる仕組みです。1つのリフトで移動できるのは17m。区間の高低差は67mなので4基必要という訳。

f0019856_1430088.gif電気も油も使わず、水力をうまく利用した産業遺産です。しかも、1世紀近く経った今も現役というから、興味がわきます。ホテルでもらった地図を頼りに、少し郊外に行くと、案内所らしき建物がありました。中で聞いてみると、ボートツアーの出発は10時! 時計を見ると15分前。迷う暇なくチケットを買い、近くの乗り場に向かいました。

f0019856_14341068.gifお客は、私たちの他に家族連れが2組なので、前後左右に移動しながら見ることができます。ガイドの女性は、フランス語の後に英語でも説明してくれました。前半30分は、細くて流れが緩やかな運河。河辺では釣りやサイクリングを楽しむ人たちがいます。これは(→)可動橋で、船が来ると縦に回ります。係りのおじさんが車で現れるまで数分待ちました。

f0019856_16722100.gif(←)さあ、目の前に高速道路の入り口のようなゲートが見えてきました。扉が上に開き、ゆっくり前進。船を固定すると、扉が閉まり、ザバーという大量の水が入る音。しばらくすると、少しずつ下がり、一方のリフトが上がっていきます。青空を背景に、複雑なリフトの骨組み(↓)が姿を現しました。それに見とれていると、もう17m下の運河。

f0019856_14422014.gif今度は目の前の扉が開き、再び出発です。もう、次の閘門が見えていました。一連の動きは約10分。扉の開閉には人が出てきて確認しながら行います。こんな大がかりな装置が100年近く前に造られていたかと思うと、人々の知恵と技術に感服するばかりでした。 (後編へつづく) →地図
◆中央運河にかかる4機の水力式リフトとその周辺の
ラ・ルヴィエール及びル・ルー(エノー)(1998年登録)

056.gif<世界遺産短歌> ザバーッと 中央運河に轟かせ 船を運ぶよ 水力リフト 


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by micho7e | 2009-07-27 18:30 | ベルギー
2008年 10月 17日
ラヴォー地区① 葡萄の段々畑に見習え!(スイス)
f0019856_10283131.gifスイス西部に三日月形に横たわるレマン湖。その北側にラヴォー地区の葡萄畑が広がっていました。(→地図) ワイン作りはローマ時代から始まり、11世紀、カトリックの修道会が本格的に生産しました。南向きの斜面には、太陽光をたっぷり浴びたブドウが大きな粒をつけ、みずみずしく育っていました。

f0019856_10294732.gif対岸はフランス領、西方にはアルプスの山々がうっすら見えています。景色を眺めながら葡萄畑を歩くと、天の恵みの素晴らしさが感じられました。頂上まで行こうと車を走らせたのですが、あまりの急斜面に途中でストップ。驚きましたが、そのおかげで、美味しい白ワインができるのですね! 私の故郷、愛媛みかんの段々畑と同じです。日本に農業景観の世界遺産はまだありませんが、後継者不足に悩む中、考える価値はあると思いました。
◆ラヴォー地区の葡萄畑(2007年登録)◆

056.gif<世界遺産短歌>
  アルプスの山並み望む ラヴォー地区 太陽浴びて ふくらむ葡萄


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by micho7e | 2008-10-17 14:46 | スイス
2007年 12月 25日
古都ゴスラー③ ランメルスベルク鉱山を探検!(ドイツ)
f0019856_1723549.gif古都ゴスラーの目玉は、ランメルスベルク鉱山!
968年に発見され、1988年まで掘り続けられました。

夏なのに、この辺りはヒンヤリしています。すぐさま、車のトランクからジャケットを出してチケット売り場へ行きました。
f0019856_17354921.gif 中は、古い道具などが展示してあるちょっとした博物館です。特に、ヘルメットと作業着を天井に吊るすディスプレー(→)には、なるほどと思いました。限られたスペースを有効活用していたのですね。
それらを見学しながら、自分のサイズにあったヘルメットをかぶってツアー開始を待ちました。参加者は、私たちの他4名です。

f0019856_1713922.gif最初に模型を使って鉱山の仕組みを見た後、少し離れた坑道へ行きました。鍵を開けていよいよ中へ入ります。狭い坑道の中には、役割を終えて錆び付いた機具やどこまでも続くトロッコの線路があり、在りし日の様子を物語っていました。
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驚いたのは、この水車。なんと、直径9メートル!(→)
電気のない時代、水力を利用して、鉱石を運んだり、地下水をくみ出したりしたそうです。さらに、水車は現役なのです。ギギギ~、ザバ~!!突然、轟音を響かせて回りました。坑道の中では特別に迫力ありました。いつの時代も、人の知恵と苦労には感服します。
◆ランメルスベルク鉱山と古都ゴスラー(1992年登録)◆
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by micho7e | 2007-12-25 17:33 | ドイツ
2007年 12月 18日
エッセンの炭坑遺跡は、ルールの星 (ドイツ)
f0019856_17365929.gifライン川右岸に沿って北上すると、広い草原の中に工場が目につくようになりました。ここが、世界史の教科書にも登場した、ルール工業地帯です。中心都市の一つ、エッセンにある炭鉱遺跡が世界遺産です。→地図

アウトバーンで街までは簡単に来たものの、情報が少ない上に標識も小さく、メーンの建物を見つけたときには、午後6時をまわっていました。
それでも、建物群はすべてエンジ色でバウハウス様式。ラジオ局みたいでかっこいい~!
壮大なスケールで、左下の自動車と比べると一目瞭然です。
工業系なのに、見た目も魅力的! これぞ町のシンボルなんですね。
◆エッセンのツォルフェライン炭坑業遺跡群(2001年登録)◆
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by micho7e | 2007-12-18 11:43 | ドイツ
2007年 11月 29日
フェルクリンゲン① 強国支えた廃墟 (ドイツ)
f0019856_1461867.gifフランクフルトから南西へ100km余り。のどかな景色は一変し、古い工場が建ち並ぶ小さな町フェルクリンゲンに到着しました。世界遺産なのに、案内板が少なく、人も車もまばら。通りを歩く人に何度も聞きながら、やっと見つけたと思ったら、「この廃墟は何!」 と思わず声が出ました。
f0019856_1461562.gifドーム型のタンク、入り組んだ配管、高い煙突が複雑にからみ、宇宙ステーションのよう。1873年創業から1986年に銑鉄の生産を停止するまで、ドイツの重工業を支えた製鉄所なのです。鉱石を運ぶゴンドラ式のトロッコも、当時は画期的な発明で、規模の大きさが分かります。上から下まで見学してヘトヘトになり、その凄さをかみ締めました。
◆フェルクリンゲン製鉄所(1994年登録)◆

056.gif<世界遺産短歌>錆びてなお 大地に残る製鉄所 フェルクリンゲン 繁栄の証


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by micho7e | 2007-11-29 12:04 | ドイツ
2006年 07月 16日
ファールンの大銅山、巨大な穴の物語 (スウェーデン)
f0019856_12523055.gif町なかに、ぱっくり開いた巨大な穴! 1000年以上続いた銅山の採掘跡です。

スウェーデン中部の都市ファールンでは、9世紀頃から銅の採掘が始まり、17世紀半ばには、世界の銅産出量の3分の2を占めるほどでした。
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1992年まで現役として国を支え、工場、採掘坑、管理棟、住居が保存され、ガイドツアーでは、深さ90mの採掘坑を見学します。
レインコートを着て、ヘルメットをかぶり、エレベーターで地下世界へ。
探検隊に参加してるようでワクワクしました。
f0019856_12563065.gif細いトンネルを進むと、ホールのような部屋に出ました。壁や天井には、削り取られた痕跡が残り、坑夫たちの苦労を思いました。

f0019856_12574692.gif近くには、坑夫が暮らした家並みが残っています。銅を製錬する時に出る廃物から赤い粉をつくり、木造の家々の外壁に塗ったそうです。外観だけでなく、家を劣化から守る役目もありました。赤銅の家は、国中に広がり、スウェーデンの伝統的家屋になりました。今で言うリサイクルですね!
日本では、来年、島根県の石見銀山遺跡の世界遺産登録が有力です。
それを機に、産業遺産の物語が注目されるといいですね。
◆ファールンの大銅山地域(2001年登録)◆

056.gif <世界遺産短歌>
  ファールンにパックリ開いた巨大穴 どう(銅)だとばかり 口もあんぐり


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by micho7e | 2006-07-16 14:19 | スウェーデン
2006年 07月 15日
エンゲルスベリの製鉄所、発展の礎 (スウェーデン)
f0019856_943481.gifストックホルムから北西へ約150km。のどかな森に、突如現れたこの建物こそ、スウェーデンを発展に導いたエンゲルスベリの製鉄所なのです!

古くから鉱物資源が豊富で、16世紀にドイツの鍛冶職人を招き、製鉄所ができました。

f0019856_9415479.gif17世紀には大砲が普及して一気に需要が高まり、生産量世界一を誇りました。
製鉄所は、ガイドツアーで見学できます。
①これは(↑)、当時最新鋭の溶鉱炉。滑り台のような部分を使って、原料の鉄鉱石と燃料の木炭を上へ運び、溶鉱炉に入れます。
②下からポンプで熱風を送り、溶かします。(←)

f0019856_944412.gif③その原動力となるのが水車です。ツアーでは実際に動かし、「ギーギー」と轟音を立てて回る様子を目の当たりにし、パワーの大きさを実感しました。
周辺には、加工場や作業員の住居も残っています。閉鎖後もずっと守られている凄さとともに、産業遺産の面白さを知りました。
◆エンゲルスベリの製鉄所(1993年登録)◆
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by micho7e | 2006-07-15 14:18 | スウェーデン



京都在住の世界遺産研究家です。訪れた世界遺産は50ヵ国以上、400ヵ所。家族で旅した体験談を詳細にリポートします。
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