2013年 12月 24日
レーロース⑨ 精錬所の建物も今や立派な文化財!
歴史を紹介する映像コーナーや、アリの巣のように地下に掘られた穴で働く人たちの様子、
馬や水車を使って鉱石の上げ下げをする様子など、大がかりな模型が多数ありました。
坑道ツアーと共通券になっていて、午前中はそちらに行ったので、容易に想像できます。
一番よかったのは、子供向けのクイズラリーがあって、それに沿っていくと、すべての展示が見られるのです。息子は懸命に答えを探します。
どの町でも、やがて産業は衰退する―――。
そこで、それらを壊して全く新しいものと取り換えようとするのではなく、
残して活かしながら歴史を公開し、今度はそれを目玉に人を呼び、いち早く世界遺産へ!
即ち、産業遺産ツーリズムがすでにここに生まれていたのです。
ですから、このボロボロの精錬所もカスの山も、ここにしかない立派な文化財。
日本も世界の世界遺産にもっと学ぶべきことがあると思いました。
◆レーロース鉱山都市とその周辺(1980,2010年登録)◆