2013年 12月 06日
ウルネスの木造教会、壁に刻まれたヴァイキングの爪痕
鱗ような屋根の装飾もきれい!
北側の壁には、この教会の前に立っていた教会門(1060年頃)が移築されていました。ツタのように絡み合うのは、世界樹ユグドラシル。世界の中心で神々を守護する木なんだそう。北欧神話によると、「世界は大きな聖なる木でできている。世界が終わっても、木は生き続ける」
そして、真ん中の模様に注目!2種類の動物が彫られています。4本足の獅子と降りてきた龍が互いに首を噛んでいます。龍は、ヴァイキング船の船首にも飾られる神聖な動物。これこそ、ヴァイキングの存在を示す文様なんです。1979年、ノルウェーで初めて登録された世界遺産であるということからも、いかに重要で大事にされているかが分かります。日本初の世界遺産である法隆寺にも通じるところがあると思いました。
※内部撮影禁止、係の人が英語で説明してくれます。
教会から見下ろすのは、世界一長く、深いソグネフィヨルド。自然美だけでなく、人々の歴史も刻まれているんですね。さあ、船の出航時間まで15分。これを逃すと、1時間半後。足早に坂を駆けおりました。
◆ウルネスの木造教会(1979年登録)◆
<美智代のワンポイント>
小さいフェリーですが、車を積んで渡ることができます。その先に行く道路もありますので、この方が帰りの時間を気にせず、見学できます。私たちは道路マップをよく見ていなかったので、、車を駐車場に置いて往復し、慌ただしくなってしまいました。