2013年 02月 21日
ワット・プー④ アンコール・ワットそっくりの宮殿
側面の窓には、そろばんの珠を並べたような格子(↑)。外から中は見えないのですが、中から外を覗けるようになっていて、光を取り込む工夫でもあります。どちらも、アンコール・ワットで見たものそっくり。間違いなく、クメール人の造ったものです。ちなみに、ここはインドが修復を手掛けていました。
(←)反対側の南宮殿はというと、北宮殿ほど保存状態がよくありません。しかも、新しい石を単に加えただけのような雑な修復。細部はこれからなのかもしれませんが、ここはフランス担当です。この隣に(↓)ナンディン宮殿と言って、アンコールワットへ続く巡礼道の起点となった遺跡があり、イタリアの協力でした。
展示ホールは日本ですし、アンコール同様、各国の援助で生き返った遺跡なのですね。ただ、国によって修復方針が違うという問題は、ここではっきり分かりました。それにしても、暑い!
◆チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群(2001年登録)◆