2010年 06月 01日
済州島⑦ 城邑(ソンウプ)民俗村は、「島の白川郷」!
駐車場に車を止めると、すぐに日本語のできるガイドさんが寄ってきました。地元の人が政府から補助金をもらって案内しているのだそうです。まずは、門の説明から。ここには必ず3本の棒が柵のように通してあります。3本とも外れている場合は「中に人がいます」、1本は「すぐ戻る」、2本は「夕方戻る」、3本とも通してあれば「2~3日外出」のサインなのです。泥棒が来たら?と思うんですが、それだけ安全ということでしょう。
これは、水をためる壺。火山島は水が溜まる場所がないので、こうして藁をフィルターに水を溜め、洗濯や洗い物に使うのだそう。
では、これは何だと思いますか?赤丸の中にいるのは、名物の黒豚。では、黄色い矢印は?実は、32年前まで使用していたトイレ。黒豚は人糞を食べていたから美味しかったのだそう。男性は大事なものをかまれたりしたとか…。
そして、あちこちにある石像「トルハルバン」は、村の守り神。必ず対になっていて、右手が上になっている方に「健康」、左手が上になっている方に「知恵」を祈願するそうです。土産の石像を買う時は、顔ではなく、手で選びなさいと教えてもらいました。
この家は、150年前に作られ、1年前まで実際に住んでいたもの。奥の納屋には山のような藁が積んでありました。ここに馬の糞を乾燥させてものを入れて火を燃やし、煙を床下に通して部屋を温めた、つまりオンドルなのです。真ん中はドラマで見たような狭いリビング、手前にはかまどがあるキッチンでした。丁寧な説明で昔の生活ぶりがよく分かりました。
最後に、「ガイド料はいらないから、特産の五味子茶(ブルーベリーのジュース)を買ってくれ」と言われ、試飲しました。購入代金は1500人の村の資金になるらしい。でも、1本3000円程で、高いと渋っていたら、無理に勧めることはありませんでした。