2010年 02月 07日
ペトラ② シークを抜けて「あの場所」へ
空は明るくなってきましたが、崖の底に光が届かず、一向に暖かくなりません。崖は高く、道幅は狭くなっていき、カーブを曲がる度、まだかまだかとじれったく思いました。そして、自然に期待も高まるのでした。
半分くらい進んだ所で、四角くくり貫かれた穴を見つけました。仏像こそありませんが、中に丸い石が安置されたり、鳥居のようなレリーフがあったり…。ここにナバタイ人の信仰が現れているのです。
なぜか足元だけ彫られた像も…。これは(→)、水を集める溝の跡。シークは町に向けて下り坂ですから、よく考えられたシステムです。
そして、シークを歩くこと30分。とうとうあの瞬間がやってきたのでした。
◆ペトラ(1985年登録)◆
<美智代のワンポイント>
遺跡の入口からシークを通ってエル・ハズネまでは馬車で行くことができます。行きは下り坂で思ったより楽に歩けましたが、帰りは疲れている上に、上り坂が多く、しかも真っ暗になってしまったので、馬車を利用してもよいと思いました。