2009年 01月 22日
ドゥッガ③ 華麗なる古代ローマの都市
さあ、『地球の歩き方』を片手にお宅拝見です。大通りから家の中を時々覗きます。区画はさほど大きくありませんが、所々に色鮮やかなモザイク床が残り、高級住宅街にいるみたいです。
古代ローマ人にとって欠かせない娯楽のお風呂。
入口が分からず迷ったのですが、真っ暗なトンネルを抜けると、モザイク床、円柱、頭のない彫像がある部屋につきあたりました。冬に使われたリキニアの浴場です。周囲には、運動場や温度の違う浴室があったそうです。近くには、見晴らしのいいテラスもあり、風呂上りに一服するには最高だろうなぁ、と思いました。
でこぼこの石畳をひらすら下っていくと、形のきれいな塔が立っていました。リビコ・ピュニック廟です。
ローマ時代以前の建物で唯一残っているものです。
1842年、英国領事が碑文を大英博物館に持ち出す時に壊れたそうですが、フランスが再建しました。ここで写真のポーズをとった時、低木に触れてトゲが刺さり、痛みがとれませんでした。植物注意!
再び、石畳を上って戻ります。さっきの住宅街を通り過ぎ、西に進むと凱旋門があります。222~235年に建てられたもので、門が額縁となり、道の先にはキャピトル神殿が立っていました。訪れた人は、この景色に興奮し、はたまた敬意を表し、襟を正して進んだのでしょうか?ドゥッガの繁栄と賑わいを見た遺跡巡りでした。
◆ドゥッガ/トゥッガ(1997年登録)◆